江戸時代は“暗黒時代で悲惨”は誤解!世界と比較して見える日本社会の驚異的な安定
家康による合理的統治
江戸時代は暗黒時代だったというイメージは未だに残っており、例えば農民は、過酷な年貢や飢饉に苦しめられていたと想像している人も多いでしょう。
しかし、こうしたイメージも研究によって覆されつつあります。江戸時代の農民について言えば、彼らは想像以上に住みよい社会で生活していたのであり、公権力との軋轢もほとんどありませんでした。
驚くべきは、徳川家康の税制です。実は彼は、織田信長以来の善政と言っても差し支えない合理的な制度改革を継承していました。関ヶ原の勝利で得た莫大な財政的余裕を背景に、民の生活に配慮した政治を断行したのです。
よく語られる百姓を絞り上げるような悪政のイメージは、後世に作られた俗説にすぎません。もし本当に農民が極端に虐げられていたなら、この政権が二百年以上も続くはずがないのです。
江戸時代が驚異的な長期安定を実現したのは、農民の生活基盤が守られていたからだとも言えるでしょう。
当時の統治システムは、世界的に見ても例外的なほど高度で近代的なものでした。暗黒時代という見方は、後世の政治的意図によって歪められた虚像であると理解すべきです。

