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藤原道長の栄華は“賄賂”で築かれた!国司利権を食い尽くし、平安貴族を自滅へ導いた男

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栄華から自滅へ

藤原道長の時代、貴族社会は華やかさの絶頂にありました。しかしその繁栄は、国司の腐敗という危うい土台の上に成り立っていたわけです。

国司が不正を重ねて朝廷の税収が減れば、朝廷の威厳は弱まり、貴族の権威も揺らぎます。

藤原氏をはじめとする平安貴族は、朝廷の威光の中でこそ栄華を保てたのであり、朝廷の衰退はそのまま自らの没落を意味していました。

いわば平安貴族は、自滅への道を突き進んでいたのです。

ところが貴族たちはこの危険に気付かなかったか、あるいは気付いていても目をつぶっていました。今さらどうしようもなかったのでしょう。彼らは利権を守るために国司の腐敗を放置し続けました。

その結果はご存じの通りで、国家財政は弱体化し、軍事力は国司や地方豪族に移り、武士が台頭します。国司の腐敗を利用して栄華を極めた藤原氏は、その構造によって自らの時代を終わらせる引き金を引いていたのです。

利権と腐敗が国家を蝕むとき、どれほど大きな代償を払うことになるのか……。国司の腐敗によって媒介された平安貴族の没落から武士誕生までの流れは、その好例と言えるでしょう。

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参考資料:大村大次郎『脱税の日本史』宝島社、2024年
画像:Wikipedia

 

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