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『豊臣兄弟!』直(白石聖)の孤独と別れの予感…“家族の輪”に入れなかった直は豊臣秀長の原点だった

『豊臣兄弟!』直(白石聖)の孤独と別れの予感…“家族の輪”に入れなかった直は豊臣秀長の原点だった:2ページ目

小一郎が「生きておれば十分」が直の本音だった

鵜沼城に人質になっている兄の命を助けるため、鵜沼城の城主・大沢次郎左衛門(松尾諭)に着せられた濡れ衣をはらそうと奔走する小一郎。

母・姉妹とその夫たち・寧々・寧々の父・浅野長勝(宮川一朗太)の“家族”会議で、小一郎はある策を提案します。

必死な小一郎をじっと見つめる直。その表情はちょっと複雑そう。

「小一郎は、いつも兄者のことで頭がいっぱいだな」という表情と「これ以上、小一郎の身が危うくなってしまわないのかしら」という心配そうな表情でした。

第3話『決戦前夜』で、“侍”という存在にとことん嫌気が差した小一郎は村へ帰ろうとしました。けれど、直は「あんたが侍になったのは、あんた自身のためでしょ!」と、喝を入れ、なぜ村を捨ててきたのかを思い出させました。

そして、第4話『桶狭間!』では、目の前で繰り広げられる殺戮に恐怖を感じた小一郎は「俺は戦で死にとうない、生きて帰りたい」と叫びます。無事に帰還した時、直は人目も憚らずに小一郎を抱きしめ「生きておればそれで十分じゃ!」と言いましたね。

「死にとうない」は、人の命を奪う戦いに直面した者の、正直な言葉。
「生きておれば十分」は、ただ無事を祈り待つしかできない者の、正直な言葉。

小一郎に対する直のアンサーソングは見事で、この二人はこれからソウルメイトとして深い絆で結ばれていくのか……感じさせられたものです。

今は、村にいた頃のように突然野盗集団に襲われ殺される恐怖はなくても、信長に仕えている(というより無鉄砲な兄・藤吉郎に仕えている)状況は、直にとっては心安らぐようなものではなかったでしょう。

“いつ小一郎の身に危険が降りかかるかもしれない”という、別の恐怖や不安を、常に抱いていたはずです。

それが今回、藤吉郎を助けるため無鉄砲なことをしそうな小一郎を見ていると、さらに不安に追い込まれていくのも当然でしょう。

3ページ目 「豊臣家族」の“輪”に居場所がなかった直

 

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