ペリー提督、なんと1億円超の豪華日本料理にケチつける!黒船来航の接待で始まった食文化交流とは?:3ページ目
黒船で文化交流
宴会では思わぬハプニングも起こりました。酒に酔った幕府役人の松崎満太郎がペリーに抱きつき「日米同心」と繰り返したのです。
ペリーはこれを「Nippon and America all the same heart」と理解し、プレブル大尉の日記には「アメリカを離れて以来最も心から笑った日」と記されています。
この料理交流は単なる接待以上の意味を持ちました。アメリカ側に日本の料理は不評だったかも知れませんが、日本側は西洋の食文化を初めて体験したわけです。
ペリーというと「黒船で日本を脅しに来た」というイメージしか湧かないかも知れませんが、実は食事を通した楽しい文化交流も行っていたのです。
参考資料:
五味文彦『料理の日本史』勉誠社、2024年
日本食文化の醤油を知る
画像:写真AC,Wikipedia
