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ペリー提督、なんと1億円超の豪華日本料理にケチつける!黒船来航の接待で始まった食文化交流とは?

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返礼に舌つづみ

鯛料理だけでも数十種類が用意され、素材の鮮度と品質には徹底的にこだわりました。

しかし、ペリーの日記には「分量が少なく獣肉がなく粗末」という不満が記されています。当時の日本では肉食の習慣がなかったため、アメリカ人には物足りなく感じられたのでしょう。

数日後、ペリー側からの返礼として旗艦ポーハタン号で大宴会が開かれました。

こちらには幕府側70名が招待され、船上にはアメリカ国旗と徳川家の葵紋が並んで掲げられました。

音楽隊の演奏が響く中、牛肉、羊肉、鶏肉、ハム、牛舌など、日本人には馴染みのない料理が次々と供されたといいます。

藤岡屋由蔵の『藤岡屋日記』によると、全権主席だった林大学頭をはじめとする幕府側の一行は、控えめに食事をしつつも、すべての料理と酒を試したとあります。

特に牛舌については「絶品」と記録されており、後の日本人の肉食文化の先駆けとなったことがうかがえます。

3ページ目 黒船で文化交流。思わぬハプニングも

 

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