笠鉾と屋台が舞う“冬の神事”――幻想的で美麗なユネスコ無形文化遺産「秩父夜祭」
12月2・3日、秩父夜祭が開催されました。いわずと知れたユネスコ無形文化遺産に登録された日本三大曳山祭りの一つで、曜日に関係なく、毎年必ず12月2日と3日に行われます(他2つは京都の祇園祭、飛騨の高山祭)。
秩父神社の例大祭で、300年以上続く、豪華絢爛な笠鉾(かさほこ)2台と屋台4台が曳き回されるお祭りです。
※この記事は去年の本祭(3日)の記録で書いています。
朝(9:00~15:30)
朝についても「秩父うどん」の店などが空いているので、腹ごしらえも問題ありません。
JR秩父駅から秩父神社までの商店街も、そこかしこに小さな舞台があり、祭りの雰囲気があります。
屋台は町内の決められた順路を回り、終着地点の秩父神社にむけて入ってきます。筆者は神社のすぐ近くで待ち構えていました。屋台が入ってくると、神門の前で屋台が止まり「屋台芝居」が始まります。
観光客に向けて演じているわけではなく、本殿に向かって幕を開けるので、屋台の後ろからは何が行われているか、ほぼ見えません。筆者は側面から拝見しました。子供がお姫様のいでたちで、簪をしゃらしゃら鳴らして演じていました。
屋台芝居が行われている間、秩父神社も観光しました。神門前には屋台が陣取っているので、参詣するには、脇の白虎門から入ります。
ちなみに神門から御本殿前まで続く石畳の両脇は封鎖されています。要するに神門前では本社にいる神様に向けて芝居が奉納されているため、参道は遮ってはならず、両脇は封鎖されているというわけです。地元の関係者の席も同様、日よけとパイプ椅子で、参道の脇に並べられておりました。
門から本社までは緋毛氈が敷かれており、神官が祈祷していました。本殿周りの【子育ての虎】【お元気三猿】【つなぎの龍】【北辰の梟】など名物の彫刻を拝見することができました。
町内によって屋台のしつらえが違います。こちらは「本町屋台」です

