手洗いをしっかりしよう!Japaaan

笠鉾と屋台が舞う“冬の神事”――幻想的で美麗なユネスコ無形文化遺産「秩父夜祭」

笠鉾と屋台が舞う“冬の神事”――幻想的で美麗なユネスコ無形文化遺産「秩父夜祭」:2ページ目

夜(18:00~22:00)

さて夜の曳き回しが近くなってくると町全体が活気づいてきます。筆者は15:30頃戻ってきて屋台料理などを楽しみつつ、秩父神社の前に陣取ってましたが、規制の場所だったらしいので、関係者の後ろについて流れるままに神社境内の中へ移動。

本番がはじまるまで、一時間待ちました。たまたま厩舎の近くにいたのですが、神馬はやや興奮して暴れ気味。

18:00~22:00 神馬とちょうちん行列が出発すると、いよいよ本番です。


暗闇に提灯のあかりが無数に浮かび上がり、幻想的で美しい。夜の部は、昼の部で秩父神社に集っていた屋台が、今度は町内をめぐって「お旅所」という場所に戻っていきます。

一通り出発を見とどけると、同じ境内にある神楽殿で能狂言を鑑賞。笠鉾や屋台が移動中も、能はずっと舞われていました。見どころがありすぎて大変です。

奉納神楽では、能狂言のあとに踊り手が観客に向けて木札をぶら下げるので、500円で分けていただけます。



団子坂が山鉾引き上げの大一番らしいですが大変な混雑で規制もあり、撮影は叶わず。
花火は、駅へ戻りながらでも十分見られます。商店街や駅前や、歩行者天国になった道路で夜空を見上げると大輪の花火。ちなみに花火の観覧席もありました。

凛とした冬の空気に幻想的で活気のある「夜祭」。混雑を避けるなら昼の部だけでも十分楽しめます。是非行ってみてはいかがでしょうか。

〈注意点まとめ〉
●秩父神社の御本殿の前は儀式のために封鎖されており、参拝することはできません。
●クライマックスの団子坂の急坂の曳き上げは早い段階で交通規制あり。祭りの始まる前からその敷地内にいれば見られるかも?
●笠鉾と屋台が戻る「お旅所」へは関係者のみしか入れない可能性。
●ゆっくり笠鉾・屋台を見たいのなら、朝から行くのが吉。

 

RELATED 関連する記事