「べらぼう」平賀源内を探し回る蔦重、満たされない歌麿…11月16日放送回の振り返り:3ページ目
おていさんの流産について
前回そして予告編では、難産の末に命を落としてしまったかのような匂わせがされていたおていさん(橋本愛)。
実際にはまだまだ死なない(何なら蔦重より長生きする)ので、安心して見ていましたが、やはりその通りになりました(なってくれなきゃ困りますからね)。
仏壇には「妙法和歌水子(みょうほう わかすいし)」の位牌が上げられ、死んでしまった二人の子に「和歌(恐らく女児)」と名づけたことが察せられます。
義姑ふじ(飯島直子)たちが「ふじ撰江戸名物菓子之部(要するにお菓子詰め合わせ)」を持ってお見舞いに来て、お菓子を口にしながら我が子を偲ぶおていさん……。
うん。顔のアップが長すぎます(筆者の主観)。
彼女の胸中をじっくり察する時間をとりたい(日本映画はこういう演出が多い)意図は解りますし、筆者も嫌いではないです。が、いかんせん大河ドラマではあまり時間がとれません。
歌麿との決別&おていさんの流産というダブルヘビーなエピソードを一気に詰め込んだ結果、それぞれの掘り込みが浅くなってしまっている印象を受けました。
これだけ見ていると結構あっさり立ち直っているように感じますが、子供を喪った辛さや痛みを描くなら、それだけでほぼ一話を割いてもいいのではないでしょうか。
