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「べらぼう」平賀源内を探し回る蔦重、満たされない歌麿…11月16日放送回の振り返り

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豪遊するも満たされない歌麿

蔦重と決別して、自分なりの方法で吉原遊郭に恩返しをしていくと決めた歌麿先生。どうやら自身のブランドを利用して「派手に遊んだ順から仕事を引き受ける」と言い出しました。

これに対して西村屋万次郎(中村莟玉)は困惑。彼は紙花(チップ)をばらまくだけの財力を持っていません。

「紙花をまく者はいないのかい?まかないと(絵を描いてやるのが)何年後になるか分からないよ?」

歌麿の煽りに焦った万次郎が「まずはウチからですよね?」とすがったものの、返事はなし。万次郎と一緒に仕事をしたいからこそ、蔦重と決別したのではないでしょうか。

やはり歌麿にとっても、蔦重と決別したことは痛手だったのかも知れません。いや、多分間違いなくそうだと思われます。

満たされずにいる歌麿に、鶴屋さんが紙花と一緒にお土産を持参しました。それはかつて歌麿が描いた「恋心」を錦絵に仕上げた「歌撰恋之部」。蔦重が歌麿の好みをじっくり考え練り上げた揃い物です。

歌麿が手にとると、歌麿の名前が屋号の下になっていました。

蔦重は前回「何を出す時も、必ずお前(歌麿)の名前を上にする」と言っていたのに、これはどういう意図でしょうか。

挑発(お前は俺がいなくてはダメだ等)?無意識or無神経(何も考えていない)?

自分が蔦重に贈った「恋心」を商品なんかにしやがって……いや、好きにしていいとは言ったけど……歌麿が破り捨てるのも無理はありません。

その後もますます売れていく歌麿ですが、彼が満たされる日は来るのでしょうか。

第45回放送「その名は写楽」

定信(井上祐貴)らに呼び出された蔦重(横浜流星)は傀儡好きの大名への仇討ちに手を貸すよう言われる。歌麿(染谷将太)は自分の絵に何も言わない本屋に苛立っていた…。

※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

これまで対立していた者たちが、更なる巨悪を討つために宿怨を越えて力を合わせる……実に胸アツな展開ですね!

「ふざけた騒ぎで巨悪を討つ(予告より)」……とは言ったものの、果たしてどんな手を繰り出すのか、蔦重の「そうきたか」に期待が高まります。

また歌麿の穴埋めとして、蔦重は東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)を起用する模様。果たしてどんな写楽になるのか、こちらも楽しみでなりません。

いっぽう浮世絵の権威となった歌麿ですが、本屋・板元が恐れ入って何も言わなくなってしまい、孤独と苛立ちを感じているようです。

これは蔦重と復縁?する伏線でしょうか(そうでしょうね)……果たしてどんな展開を迎えるのか、次週も目が離せませんね!

 

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