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法事での食事をなぜ「お斎(おとき)」と呼ぶ?御霊供膳を下げてから食べる…仏教的には正解です

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御霊供膳はいつ下げる? 食べるのか捨てるのか迷ったら

墓前やご霊前に、御霊供膳を捧げることもありますが、こちらも精進料理に内容がかぶります。この御霊下駄ですが、いつ下げるのか迷う方もいませんか?

こちらは明確な決まりはありませんが、一般的には次のようなタイミングが推奨されています。

  • 朝のお勤め・お参りが終わった後
  • 食事の時間(朝・昼・夕)を過ぎた頃
  • 半日ほど経った後(目安:2~6時間)

宗派によっても若干異なりますが、食材が傷まないようお供えしてから時間を置きすぎないことが重要です。また、長時間の放置は「粗末にしている」と解釈される可能性があります。

仏壇にお供えした食事を下げた後のものは「おさがり」と呼ばれます。「おさがり」を食べることに躊躇するかたもいるでしょう。

しかし「おさがり」をいただくこと自体が「供養の一環」とされていますので、いただくことが仏教的に正しい行いです。食べ物を決して無駄にしないようにしましょう。

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