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【べらぼう】きよの足の異変は何?大崎の老女罷免、蔦重渾身の黄表紙ほか…9月28日放送回の振り返り解説

【べらぼう】きよの足の異変は何?大崎の老女罷免、蔦重渾身の黄表紙ほか…9月28日放送回の振り返り解説:3ページ目

大崎の老女罷免

「中の楽しみを減じぬような倹約の手」として、定信は大崎(映美くらら)を老女から罷免してしまいます。

確かに彼女にかかっていた人件費は浮きましたが……。

大崎について:

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これには治済も白式尉の面を置いて「どうも、田沼も真っ青な一存ぶりじゃが」と皮肉を発せずにはいられませんでした。

これに対して定信は「上様の命とあらば、いつでもお役を辞する覚悟にございます」と嘯(うそぶ)きます。

財政再建・武士救済・市中取締・蝦夷開拓に外交・朝廷対策(尊号一件)……山積された懸案事項を解決できるのは自分だけと言わんばかりでした。

治済が伝家の宝刀「上様の命」を抜き放つまで、今しばらく両者の対立は続きます。

尊号一件について:

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市場通笑『即席耳学問』とは?

戯作者たちが次々と黄表紙界から去っていく中、蔦重とおていさんは今後の出版方針について対立。おていさんは市場通笑(いちば つうしょう)に執筆を依頼しました。

※関連記事:

【べらぼう】寛政の改革で時代が彼に追いついた…『即席耳学問』の作者・市場通笑とは?

寛政の改革によって恋川春町(岡山天音)が自害し、朋誠堂喜三二(尾美としのり)が国許へ帰されて以来、みんな黄表紙から手を引きつつありました。何とか戯作者を確保しようと、蔦重(横浜流星)は市場通笑…

市場通笑は元文2年(1737年)生まれ、商売は通油町で表具師をしており、戯作者としてはかなりブランクがあったようです。

蔦重「今さら通笑さんに頼む人がいるとはなぁ。大事(でぇじ)ねぇのか?もう随分書いてねぇだろ」

果たして『即席耳学問』を読んでみますと……ざっくりこんな内容でした。

仙右衛門という正直な金持ち商人が隠居して、近所の子供たちに人の道を説き聞かせるようになりました。

仙右衛門の話を聞いた近所の新右衛門は「正直こそ大事であるから、学問などして余計な知恵をつけてはならん」と誤解して、息子に学問をさせません。

そして日ごろ信心している大黒天に息子の幸せを祈っていると、夢枕に大黒天が現れて「隠れ蓑と隠れ笠を貸してやるから、これで動物たちの話を聞いてこい」とお告げをします。

新右衛門はさっそく鎌倉江ノ島大山へ旅に出ると、犬猫はじめハトやカラスやクマにオオカミまでみんな正直で親切にしてくれました。

しかし人間は正直ばかりで世の中を渡っていくことはままならず、やはり学問が必要だと大黒天から諭された新右衛門。そこで7歳の息子と一緒に学問を修め、ついには近所の評判となったのでした。

……めでたしめでたし。最後に母親が息子に「御れいからかえつたらくささうしをかつてやりましやふ(御礼から帰ったら、草双紙を買ってやりましょう)」と語りかけます。要するに教育絵本ですね。

うーん。通笑先生には大変申し訳ないのですが……。

4ページ目 蔦重渾身の黄表紙『本樹真猿浮気噺』とは?

 

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