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京都・花街で「お座敷遊び」をするには?お茶屋で遊ぶための方法と流れを入門解説

京都・花街で「お座敷遊び」をするには?お茶屋で遊ぶための方法と流れを入門解説:3ページ目

舞から始まり伝統的な遊びに興じるお座敷遊び

舞妓・芸妓を呼んでのお座敷遊びは、やはり「舞」から始まる。舞を舞う「立ち方」の舞妓や芸妓と、三味線・唄・太鼓・鼓などの奏でる「地方(じかた)」の芸妓が見事な芸を披露してくれる。

舞がひと通り終わると、伝統的な「お座敷遊び」となる。お猪口・割り箸・屏風・座布団などお座敷にあるものを使い、『金毘羅ふねふね』『べろべろの神様』『とらとら』など「地方」の芸妓のリードのもと、舞妓と客が遊興に興じる。

このゲームに負けるとお酒を飲むこととなるのだが、舞妓や芸妓の「おにーさんは、お強い。いい男。」などのかけ声につられて、場は盛り上がりに盛り上がるのである。

このようなお座敷遊びは、基本的に“男の社会”と思われるかもしれない。しかし、ここは女性でも楽しめる場だ。さらに、夫がお茶屋で遊んでいる分には、奥さん何の心配もせずにいられるというのもお茶屋でのお座敷遊びの特徴である。

そこには女将やおねえさんたちの目があるから、夫としては決しておかしなことができない。このように、お茶屋遊びは健全でとても常識的な大人の社交場なのである。

花街では、その地域にある店々が実に巧みに連携している。置屋・お茶屋・料理屋がそれぞれの持ち味を大切にしつつ、自らの役割を果たしながら、花街という独特な世界を形作っている。

そして、その世界を取り巻く人と人とのさまざまな繋がりは、まさに「小さな宇宙」と呼ぶにふさわしいものだろう。

 

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