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初公開のセル画・背景画も!“日本のアニメを作った男”の原点に出会う「高畑勲展」が開催

初公開のセル画・背景画も!“日本のアニメを作った男”の原点に出会う「高畑勲展」が開催

東京・麻布台ヒルズ ギャラリーで、展覧会「高畑勲展ー日本のアニメーションを作った男。」が開催されます。そしてこのほど、メインビジュアルが解禁されました。メインビジュアルは『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』に。

火垂るの墓© 野坂昭如/新潮社,1988
平成狸合戦ぽんぽこ©1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH

2025年が高畑勲の生誕90年という節目であること、また、2025年は高畑がその人生に大きな影響を受けた太平洋戦争の終戦から80年が経過する年であり、この二つを受け本年夏の開催が決定。

本展はスタジオジブリの企画協力を得ており、この開催決定の背景を踏まえ、「火垂るの墓」に着目した展示も。また、作品紹介エリアにて、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』『アルプスの少女ハイジ』のセル画・背景画が本展初で公開されることが決定。

『火垂るの墓』より重巡洋艦戦艦摩耶レイアウト © 野坂昭如/新潮社,1988

また、監督・プロデューサーとして活躍する庵野秀明氏が、かつて『火垂るの墓』に原画スタッフとして参加して描いた重巡洋艦摩耶のレイアウトが発見されました。それを基にして描かれたハーモニーセル*とともに本展覧会で初公開されます。
(*絵画のようなタッチで描きこまれたセルのこと。通常、セルの彩色は単色の塗り分けだが、ハーモニーはより写実的な表現を可能にするテクニック。)

音声ガイドは、『かぐや姫の物語』では阿部右大臣役で参加、幅広い知識とトーク力で定評のある伊集院光をナビゲーターに迎え、数多くのアニメーション作品に出演しているレジェンド声優の玉川砂記子のナレーションとともに本展覧会をより深く楽しむためのトークが楽しめます。

また、本展では音声ガイドに加えて、高畑勲、スタジオジブリとも深い関わりがある映画監督・岩井俊二が展覧会の展示作品に合わせて選ぶ、公式プレイリストが音声ガイドとセットで聞くことができます。(全5曲予定)

「高畑勲展ー日本のアニメーションを作った男。」は、2025年6月27日(金)〜2025年9月15日(月・祝)の期間、麻布台ヒルズ ギャラリー(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)で開催されます。

 
 

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