腹が減っては戦ができぬ…血で血を洗う戦国時代の食事ノウハウを米・塩・水・毒という点から紹介!:3ページ目
戦国時代の食事ノウハウ・毒編
戦場における飲食料の確保と同じく大切なのは、食の安全。要するに食中毒や毒を盛られる対策です。
一番手っ取り早いのが毒味役に飲食させて反応を見る方法ですが、なかなか毒味役なんて用意できないでしょう。
そんな場合に参考となるのが、食事に息を吹きかける方法。毒が仕込まれていれば、息の成分に反応して黄色く変色するのだそうです。
また汁物が疑わしい場合、米を汁に浸してみましょう。しばらく経って汁から引き上げ、米が濡れていないようなら、その汁は水でない液体かも知れません。
終わりに
今回は戦国時代の食事ノウハウについて、その一部を紹介してきました。
寝ても醒めても油断ならない当時の状況がうかがわれます。
安心して安全な食事が摂れる、令和の現代に感謝したいものです。
※参考文献:
- 永山久夫『武将メシ』宝島社、2013年3月
- 盛本昌広『戦国合戦の舞台裏』洋泉社、2016年9月

