天皇の「万世一系」をくつがえす衝撃の学説!古代の天皇家に王朝交代はあったのか?【前編】:3ページ目
騎馬民族征服王朝説はのちの学説に大きな影響を与えましたが、そのうちの1つが、1954年に提唱された早稲田大学名誉教授・水野祐の「三王朝交替説」です。
これによると、古代の王朝は「古王朝」「中王朝」「新王朝」の順に交替したということです。
古王朝は4世紀初めから末頃までの王朝で、崇神・垂仁・景行・成務・仲哀天皇(記紀では第1~14代)の時代。
次に中王朝は5世紀の王朝で、応神・仁徳・履中・反正・允恭・安康・雄略・清寧・顕宗・仁賢・武烈(記紀では第15~25代)の時代。
そして、最後の新王朝が継体天皇(記紀では第26代)に始まる王朝です。少し専門的になりますが、【後編】ではこの説についてさらに詳しく見ていきましょう。
【後編】の記事はこちら↓
天皇の「万世一系」をくつがえす衝撃の学説!古代の天皇家に王朝交代はあったのか?【後編】
分かれる学説【前編】でご紹介した三王朝交替説は支持者も少なくありません。[insert_post id=241526]古王朝の歴代天皇の王宮と御陵が大和の三輪山の麓にあるので「三輪…
参考資料:日本歴史楽会『あなたの歴史知識はもう古い! 変わる日本史』宝島社 (2014/8/20)
画像:photoAC,Wikipedia
