あの「いろは柄」着物を手がけた人間国宝 芹沢銈介の世界展が開催中です!
私はつい最近知ったばかりなのですが、人間国宝にもなっている染色工芸家 芹沢銈介氏。着物や染色業に携わっている方々の間ではとても有名な方かと思います。
その芹沢銈介氏の特別展「生誕120年記念 デザイナー芹沢銈介の世界展」が芹沢銈介美術工芸館で開催されています。デザイナー芹沢銈介の世界展は芹沢銈介氏の「デザイン」という視点から「デザイナー芹沢銈介~多様な造形表現」「芹沢銈介の目~収集した世界各国の美術・工芸品」という2部構成からなる展覧会。
同士の代表的な作品といえば以前Japaaanでも紹介した「いろは柄」です。いろは文六曲屏風という作品もありますが、このいろは柄を着物の反物のデザインに採用した作品がとても素敵。彩り豊かな色の組み合わせがとても新鮮ですよね。
芹沢銈介氏は静岡生まれで、重要無形文化財「型絵染」の保持者。型絵染という染めの技法は同士が始めた技法なんだそうです。生前(1984年逝去・享年88)は着物や帯のデザインのほか屏風や本の装丁やガラス絵など様々なジャンルで作品を手がけていました。
さらに芹沢銈介氏は民芸品の蒐集家としての側面もあり、コレクションした民芸品・工芸品は日本のみならず世界各地の作品までも。現在美術館に寄贈されているコレクションだけでも5,000点を超えます。今回の展覧会では第2部の「芹沢銈介の目~収集した世界各国の美術・工芸品」でそのコレクションが展示されることになります。
「生誕120年記念 デザイナー芹沢銈介の世界展」は2015年6月17日(水)まで芹沢銈介美術工芸館で開催中です。
特別展「生誕120年記念 デザイナー芹沢銈介の世界展」 – 芹沢銈介美術工芸館