死者約14,700名…【大河べらぼう】第1話で発生した「明和の大火」実際の犯人の末路、被害状況を解説:2ページ目
放火犯の真秀が捕らわれる
明和の大火における被災状況
- 死者約14,700名
- 行方不明者約4,060名
- 大名屋敷169
- 町数934
- 橋170
- 寺社382
※山王神社・神田明神・湯島天神・浅草本願寺・湯島聖堂など
ところで放火犯の真秀がどうなったかと言いますと、現場から逃亡したものの、同年4月ごろに捕縛されます。
真秀を捕らえたのは火付盗賊改方・長谷川平蔵宣雄(はせがわ へいぞう のぶかつ/のぶお)の配下。
真秀は火事場から盗んだのであろう立派な今朝を着ていましたが、その足元は皸(あかぎれ)だらけの素足でした。
その風体を怪しんだ捕手が真秀を尋問、見事捕縛に成功します。
捕らわれた真秀は6月21日に市中引き回しの上で火炙りの刑に処せられました。
この功績によって長谷川宣雄は京都西町奉行に栄転。京都への赴任は嫡男の長谷川平蔵宣以(のぶため。後の鬼平)も妻子を連れて随行します。
以上が明和の大火におけるあらましですが、その影響によって物価が高騰し、人々は暮らしの困窮を強いられてしまいました。
また同年中に水害もあり、焼かれ溺れとまったく迷惑な年となったのです。
