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大将の討死、敗走、殲滅…戦国時代、合戦の勝敗はどのように決められていたのか?判断基準を紹介

大将の討死、敗走、殲滅…戦国時代、合戦の勝敗はどのように決められていたのか?判断基準を紹介:3ページ目

討ち死にした武士の葬儀は…

ところで戦国時代、こうした合戦で討ち死にした場合、亡くなった武士の葬儀代はすべて主家の負担で行われていました。

その際、戦死者に子弟がない場合でもそれでお家断絶とはせず、当座は父母や妻に緑を与え、彼らの選んだ者に家督を継がせるのが普通でした。

自分が戦場の露と消えても、家は残り、家族の面倒を見てもらえるというセーフティネットが用意されていたからこそ、 武士たちは主家のために必死になって戦ったのです。

さらに、合戦で負傷した武士のところにもできるだけ大将自身が見舞いに出かけ、労りの言葉をかけるのが一般的でした。

さらに、医者や介抱人を主家の負担でつけて、元気になるまで世話をしてやったのです。

それくらい家臣を厚く待遇できなければ士気はあがらず、 統率もできません。これらは組織の上に立つものとして当然の行動でした。

戦国時代の合戦は、一つひとつがこうやって「終わって」いたのです。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む 雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia

 

 

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