葛飾北斎の名作春画『蛸と海女』が細見美術館で開催中の展覧会「美しい春画」の後期展示に登場!

Japaaan編集部

京都・岡崎の「細見美術館」では現在、精選された美麗な春画約70件を紹介する展覧会「美しい春画ー北斎・歌麿、交歓の競艶ー」が開催中なのですが、本日10月16日(水)から後期展示が始まっており、葛飾北斎の春画の中でも取り分けて人気の高い「蛸と海女」(『喜能会之故真通』)が登場。

葛飾北斎 『喜能会之故真通』より(部分)「蛸と海女」【10月16日~ 10月31日】個人蔵【頁替あり】 文化11年(1814年)

人間の性愛を描いた「春画」は、男女の姿がおおらかに、時にユーモアをもって描かれています。江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで貴賤を問わず、男女対等に楽しまれました。

本展は、版画・版本の作品に加え、特に1点ものである「肉筆春画」に焦点をあて、これまで書籍などでその存在は知られながらも、美術館での展示が叶わなかった作品を中心に紹介。

葛飾北斎「肉筆浪千鳥」より(部分) 個人蔵【通期展示】

中でも、葛飾北斎の幻の名品「肉筆浪千鳥」は、1976年にパリで展示されて以来、長らく公開されず、今回、日本の美術館では初の展示となります。

春画は個人の密かな楽しみというこれまでの常識を覆す喜多川歌麿の大作や、海外から里帰りを果たした作品約20件を含む、精選された美麗な春画約70件を心ゆくまで堪能して見てはいかが?
※本展は18歳未満の方は入場できません。

細見美術館「美しい春画ー北斎・歌麿、交歓の競艶ー」は、2024年11月24日(日)まで開催中です。

展覧会情報

 
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