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性欲に翻弄された僧の果て…修行僧が苦しんだ”地獄の去勢風習”「羅切(らせつ)」とは?

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名僧の羅切

江戸時代の名僧・了翁道覚は性欲と断絶する為、小刀で自身の陰茎を切除しました。

当時33歳だった了翁道覚は羅切から2年間も傷口が癒えず、苦しみを抱えて生活を送ったとされています。

その過程で、自ら配合した治療薬(痛み止め)に「錦袋円」と名付けて販売したところ、江戸名物になるほどの大ヒットを記録しました。

以降、性欲から解放された了翁道覚は現代でも尊敬される名僧として地位を獲得しています。

男性器の切除は日本のみならず、西洋・中国など数多くの地域で行われてきた行為ですが、最悪の場合は命を落とすこともありえる行為です。

肉体の苦痛や欲望から解放されたいとう意思で浄土思想を求めた僧が、自身の体を傷つける「羅切」を行ったというのはなんとも皮肉が効いていますね。

 

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