破廉恥が過ぎる!四人がかりで稚児を辱めた平安貴族たちの男色エピソード【光る君へ 後伝】:3ページ目
四人の基本データ
藤原資仲(事件当時19歳)
治安元年(1021年)生~寛治元年(1087年)11月12日没
父:藤原資平/母:藤原知章女
正二位/権中納言まで昇る。
藤原経家(事件当時22歳)
寛仁2年(1018年)生~治暦4年(1068年)5月25日没
父:藤原定頼/母:源済政女
正三位/権中納言まで昇る。
藤原行経(事件当時28歳)
寛弘9年(1012年)生~永承5年(1050年)閏10月14日没
父:藤原行成/母:源泰清女
従二位/参議まで昇る。
藤原能長(事件当時18歳)
治安2年(1022年)生~永保2年(1082年)11月14日没
父:藤原頼宗/母:藤原伊周女
正二位/内大臣まで昇る。死後に従一位/太政大臣を贈られる。
若気の至りと言うのか、父祖の威光をもって本件に対する追及はもみ消されたものと思われます。
終わりに
なお乙犬丸については、その後どうなったか分かりません。
彼らに飽きられるまで慰み物とされたのか、逃げ出して野垂れ死んだか……どこかで生き延びて、幸せになって欲しいですね。
※参考文献:
- 倉本一宏『平安京の下級官人』講談社現代新書、2022年1月