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愛娘・彰子が生贄に!暗雲たちこめる夫婦仲ほか…大河ドラマ「光る君へ」6月30日放送の振り返り

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長徳から長保(ちょうほう)に改元

前年の災害続きに耐えかねて、長徳5年(999年)1月13日に長徳から長保へと改元しました。

これは漢籍『国語』から採ったもので「民の幸せな暮らしを長く保つ」意味をもっています。

長保6年(1004年)7月20日に寛弘へ改元されるまでつづきますが、元年にこんな事件がありました。

長保元年(999年)8月18日に大和国で藤原良信(よしのぶ)が強盗団の襲撃を受け、殺害されてしまいます。

大和守の源孝道(たかみち)が捜査したところ、実行犯4名を捕縛しました。

取り調べの結果、首謀者は文春正(ふんの はるまさ)。彼は藤原宣孝の荘官(しょうかん。荘園の管理者)だったと言います。

ほか実行犯が寺院の荘官たちで、藤原良信が源孝道の郎党であったことから、恐らくは国司と荘園の利権争いだったのでしょう。

この時、宣孝は山城守として京都にいたため直接の関係は薄いと思いますが、自分の利害が絡んでいるため全く無関係ではありません。

劇中では豊かな富を誇示していましたが、国司を歴任するだけでなく、こうした利権抗争の戦果でもありました。

やんごとなき平安貴族たちも、綺麗事だけでは生きて行けなかったようです。

田鶴が習っていた迦陵頻(かりょうびん)の舞って?

田鶴(後の藤原頼通)が道長に披露しようとしていた迦陵頻(かりょうびん)の舞。あれだけ見ても、何のことかよくわかりませんね。

迦陵頻とは雅楽の一演目で、極楽浄土に棲むと言われる霊鳥・迦陵頻伽(かりょうびんが。kalaviṅka)に由来します。

迦陵頻伽とは上半身が人間、下半身が鳥という姿をしており、その美しい鳴き声は卵から孵る前より響くのだとか。

童子四人で舞われる様子は、さぞ可愛いことでしょう。

ストーリーの展開とは直接関係なさそうですが、いつか披露してくれる機会があると嬉しいですね!

3ページ目 暗雲たちこめるまひろと宣孝の結婚生活

 

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