藤原道長の愛娘・彰子いよいよ入内!?国守の理想と現実ほか…大河ドラマ「光る君へ」6月23日放送振り返り:4ページ目
自分の「宝」を出したくない道長。代わりに……
道長「私にどうせよと言うのだ」
晴明「よいものをお持ちではございませぬか。お宝をお使いなされませ」
道長「はっきりと言ってくれねば分からぬ」
晴明「よ~く……よ~くお考えなされませ」
この言葉が意味するところは「娘を一条天皇に入内させ、定子から引き離せ」といったところと思われます。
しかし、愛されないと分かっていながら娘を差し出す父親がどこにいるでしょうか。
悩める道長が出した結論は「よし、姪を入内させよう!」というものでした。
姪とは亡き兄・藤原道兼(玉置玲央)の遺児である藤原尊子(そんし/たかこ)。以前に子役で登場していたのをご記憶でしょうか。
長徳4年(998年)に15歳となっていた尊子を入内させ、長保2年(1000年)に女御となりました。
ただし一条天皇から寵愛を受けるはずもなく、人々からは暗戸屋女御(くらとやのにょうご)と呼ばれます。
ちょっと可哀想過ぎではありませんか?この通称(住んでいた場所)どおりの扱いであったことは、想像に難くありません。
もちろん皇子を生むこともなく、一条天皇の崩御後は参議の藤原通任(みちとう)と再婚します。
こちらでも子供を生むことはなく、治安2年(1023年)12月25日に崩御したのでした。
第26回放送「いけにえの姫」
「チッ、やっぱり姪ではダメか……」
とまではさすがの道長も言ってないと思いますが、尊子でダメなら、いよいよ愛娘の藤原彰子(見上愛)を入内させるほかなさそうです。
まさに血を吐くような思いだったことでしょうが、こうなったら権力の限りを尽くして、可愛い彰子を何がなんでも寵愛させようと必死です。
第26回放送は「いけにえの姫」。劇中では人知れず差し出された尊子に続き、真打の登場となります。
彰子の入内は長保元年(999年)11月1日。入内までをじっくり描くのか、入内してからの時間をとるのか、どういう展開を迎えるのでしょうか。
次週も目が離せませんね!
トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより