メタボ診断された西郷隆盛、あまりにも危険なダイエットで30kgの減量に成功するもメンタルが…:2ページ目
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ドイツ人医師がすすめたダイエット法とは?
太ってしまった西郷隆盛を心配したのが明治天皇でした。明治天皇は、お雇い外国人として日本に来ていたドイツ人医師・テオドール・ホフマンに西郷を診察するよう頼みました。診察の結果、「メタボ」が発覚。脳卒中の危険すらあるということがわかりました。
そこで、ホフマンが提示したのが次のようなダイエット方法。
まずは1日5回の下剤(ひまし油)と食事制限(白米や豚肉の摂取を控える)。加えて運動もすすめられました。運動と言っても、軽い散歩程度ではダメで、山歩きをすすめました。
体重は減ったものの……
山歩きをすすめられた西郷は、うさぎ狩りを実践しました。このときに一緒に連れて行ったと言われているのが、彼の愛犬です。西郷隆盛像は、うさぎ狩りに出かけるときの様子だと言われているんです。
元来、真面目な性格の西郷。ホフマンに言われたとおりのダイエット方法を実践します。炭水化物を制限し、下剤を服用していたことで、体力が落ちていながらのうさぎ狩りでした。このような過酷なダイエットによって、彼の体重は3年間で約30kgも減ったと言われています。
しかし、同時にメンタル面も衰弱させてしまいました。西郷は、唐突に朝鮮使節を志願しているのですが、これも精神面でまいってしまったことが理由なのではないかと考えられています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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