詮子と倫子の暗躍?なぜ定子は出家?長徳の変、時系列おさらい…大河ドラマ「光る君へ」5月19日放送振り返り:4ページ目
なぜ定子は出家したのか?
長徳2年(996年)5月1日、検非違使たちに邸内へ踏み込まれて出家した藤原定子。
いきなり短刀を奪う場面は創作ながら、なぜ彼女は自ら髪を裁ち落としたのでしょうか。
その正解は当人に訊かねば分かりませんが、考えられるのは身の危険を避けるためと考えられます。
中宮にしてみれば、検非違使とは言え素性の知れない粗野な男たちに何をされるか分からない恐怖があったことでしょう。
落飾・出家してしまえば俗世の身ではなくなりますから、大抵の人間には手が出せなくなります。
かの『源氏物語』においても、ヒロインたちが出家した後は、あの光源氏でさえ手が出せなくなっていました。
それほど神仏の罰を畏れた時代だったからこそ、定子は貞操を守るために出家を決断したのだと考えられます。
第21回放送「旅立ち」
望みの先にあるものは、必ずしも望み通りではなく、また幸せになれるとも限りません。
越前守として意気揚々と任地へ赴く為時。もちろんまひろも宋人たちを一目見たいと同行します。
一方で伊周・隆家兄弟は流罪として京都を追われることになるのでした。
母・高階貴子(板谷由夏)は悲しみの余り病に倒れてしまい、人々の同情を誘います。
かくして邪魔な政敵を一掃した道長は、天下の政権をほしいままにするのでした。
劇中ではほとんど何もせず、周囲の女性たちのお膳立てだったように描かれていますが、これはお相手役の道長を悪役にしたくない配慮と思われます。
次週はいよいよ伊周たちが流罪に。そしてまひろたちは新天地へ……これからも目が離せませんね!
トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより