詮子と倫子の暗躍?なぜ定子は出家?長徳の変、時系列おさらい…大河ドラマ「光る君へ」5月19日放送振り返り:3ページ目
「長徳の変」で処罰された人々は?
劇中では伊周と隆家だけが処罰されたように描かれていましたが、これはドラマの都合です。
実際にはここぞとばかり伊周派の人々が一斉に処罰され、中関白家の没落が決定づけられたのでした。
【左遷・実質流罪】
藤原伊周……大宰権帥へ左遷
藤原隆家……出雲権守へ左遷
高階信順(さねのぶ。伊周の義伯父)……伊豆権守へ左遷
高階道順(みちのぶ。伊周の義伯父)……淡路権守へ左遷
大江以言(おおえの もちとき。伊周の側近)……飛騨権守へ左遷
【殿上簡削除・昇殿停止】
藤原頼親(よりちか。伊周の異母兄)
藤原周頼(ちかより。伊周の異母弟)
源明理(あきまさ。伊周の義兄)
源方理(かたまさ。伊周の義兄)
【勘事・譴責】
藤原相尹(すけまさ。伊周の従叔父)
源頼定(よりさだ)
左遷される人々は、いずれも権帥(ごんのそち)や権守(ごんのかみ)などの名誉職。
肩書きばかりで仕事もなく、鬱屈の日々を過ごしたことと思われます。
やがて恩赦によって京都へ戻ってくることになりますが、もはやかつての勢いはなく、道長の下風に立たされることとなるのでした。