父の後を追って病死?性格もよく美男子、藤原道隆の長男・藤原道頼の生涯をたどる【光る君へ】:3ページ目
藤原道頼・略年表
天禄2年(971年) 誕生(1歳)
寛和元年(985年) 従五位下(15歳)
寛和2年(986年) 従五位上、禁色、右近衛少将など(16歳)
寛和3年(987年) 従四位下、伊予介など(17歳)
永延2年(988年) 正四位下、右近衛中将(18歳)
※この年に母と死別。
永延3年(989年) 蔵人頭など(19歳)
正暦元年(990年) 従三位、参議など。公卿に列する(20歳)
※この年に養父・兼家が死去。
正暦2年(991年) 権中納言、帯剣など(21歳)
正暦3年(992年) 正三位、右衛門督(22歳)
正暦5年(994年) 権大納言(24歳)
長徳元年(995年)4月10日、父・道隆が死去。6月11日、薨去(25歳)
終わりに
今回は藤原道隆の長男・藤原道頼について、その生涯をたどってみました。
長男でありながら異母弟たちに実権を奪われ、父の後を追うように病死したというから実に可哀想な人かと思ったら……これで文句を言ったら罰が当たるレベルのスピード出世でしたね。
もちろん若くして命を落とすのは気の毒ですが、それでも若くしてここまで栄達するのは、やはり中関白家の御曹司なればこそです。
NHK大河ドラマ「光る君へ」では割愛されるでしょうが、もし登場するなら絵から出てきたような美貌を楽しみにしています。
※参考文献:
- 『日本史大事典 第5巻』平凡社、1993年11月
- 角田文衛 監修『平安時代史事典』角川書店、1994年4月