父の後を追って病死?性格もよく美男子、藤原道隆の長男・藤原道頼の生涯をたどる【光る君へ】:2ページ目
絵から抜け出したような美貌の持ち主
そんなパッとしない(周囲の人々からすれば、それでもかなり贅沢な)感じだった藤原道頼の生涯。
しかし平安時代の歴史物語『大鏡』によれば「絵から抜け出したような美貌の持ち主で、兄弟に似ず性格もよく、ジョークやユーモアを解した(意訳)」とか。
また清少納言『枕草子』では「伊周たちより美男子だったが、世間からは醜男扱いされて気の毒だった」と言われています。もしかしたら、伊周たちに対する忖度があったのかも知れませんね。
その美貌と人となりから古典文学『落窪物語(おちくぼ)』に登場するヒロインのお相手役・右近少将道頼(うこんのしょうしょう みちより)のモデルではないかとも言われるそうです。
藤原道頼・基本データ
生没:天禄2年(971年)生~長徳元年(995年)6月11日没
改名:大千代⇒藤原道頼
別名:山井大納言(やまのいのだいなごん)
※舅の藤原永頼から山井殿の館を継承したため。
官位:権大納言/正三位
両親:藤原道隆/藤原守仁女
妻妾:藤原永頼女/橘清子(橘典侍)
子女:藤原忠経、大納言の君、藤原忠任、明覚