手洗いをしっかりしよう!Japaaan

虚構だ!『源氏物語』を読んではならぬ…煩悩の嘘を書いた罪で、紫式部は地獄に堕ちてしまった?【前編】

虚構だ!『源氏物語』を読んではならぬ…煩悩の嘘を書いた罪で、紫式部は地獄に堕ちてしまった?【前編】:3ページ目

「源氏物語は虚構ゆえ、作者は堕落した人間だ」という考え方

平安時代に皇族、貴族の間で重んじられていた「仏教思想」。仏教の教えが第一で、戒律を守らないものは罪深いことと考えられていました。守らなければならない戒律の一つにあったのが「嘘はいけない」

想像の世界から生み出された文学は、仏教の戒律的には「嘘」として解釈され、虚構の物語を紡ぎ人々を夢中にさせる作者は、堕落した人間だという考えだったのです。

平安末期の仏教説話集『宝物集(ほうぶつしゅう)』に、「紫式部が虚言で源氏物語を作った罪で地獄に行った」という一文があるとか。

また、鎌倉時代中期の説話集『今物語』にも「源氏物語は事実ではない、あだめいたことを書いてある。紫式部はあの世で灼熱地獄に堕ちて責苦を受けているので 供養をしたい」というような話も登場します。

そして、源氏物語と紫式部を供養する「源氏供養」が生まれたのでした。

【後編】ではその『源氏供養』についてご紹介しましょう。

【後編】の記事はこちらから↓

虚構だ!『源氏物語』を読んではならぬ…煩悩の嘘を書いた罪で、紫式部は地獄に堕ちてしまった?【後編】

2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公で、吉高由里子さん演じる紫式部が書いた「源氏物語」。2000年以上、多くの人々に読み継がれ、さまざまな人が独自の解釈をして映画・ドラマ・小説・漫画などでい…

 

RELATED 関連する記事