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虚構だ!『源氏物語』を読んではならぬ…煩悩の嘘を書いた罪で、紫式部は地獄に堕ちてしまった?【前編】

虚構だ!『源氏物語』を読んではならぬ…煩悩の嘘を書いた罪で、紫式部は地獄に堕ちてしまった?【前編】:2ページ目

古来より文学者が詣でた石山寺に7日間籠って執筆を

紫式部が源氏物語の構想を得たと伝わるのが、滋賀県大津市にある「石山寺」です。
創建天平19年(747年)以来、東大寺の大仏建立を祈願した神聖な寺で、真言密教の道場として、学問の寺として多くの信仰を集め、多くの文学者も詣でていました。

紫式部は、この石山寺に7日間に渡り籠って源氏物語を綴り始めたといわれています。
寺から琵琶湖の湖面に映る十五夜の名月を眺め、「月のいとはなやかにさし出でたるに、『今宵は十五夜なりけり』と思し出でてという文章を書き出した……そうです。

一大ベストセラーとなった源氏物語は、小説・絵画・映画・漫画・ドラマなどその時代のクリエーターたちがさまざまな解釈をして語り継がれてきた物語です。

その反面、平安時代から鎌倉時代ごろ、源氏物語は

「虚構の物語は煩悩そのもので、こんな作品を書いたものも読むものも堕落者だ」

「源氏物語という嘘話を広めた紫式部は人々の心を惑わせた、けしからん人物だから地獄に堕ちた」

などという話が起こりました。

3ページ目 「源氏物語は虚構ゆえ、作者は堕落した人間だ」という考え方

 

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