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母と妻を実験台に…江戸時代、人体実験で医学の進歩と引き換えに家族を捧げた医者「華岡青洲」

母と妻を実験台に…江戸時代、人体実験で医学の進歩と引き換えに家族を捧げた医者「華岡青洲」

日々進歩する医療技術のなかには、過去に人体実験を用いて誕生したものが存在します。非人道的なイメージの強い「人体実験」ゆえに、驚く人も少なくないでしょう。

今回は、この人体実験を日本で初めて行い、「通仙散(つうせんさん)」という経口麻酔を開発した江戸時代の日本人外科医・華岡青洲(はなおかせいしゅう)について紹介します。

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薬の偉人

1758年に京都で医術修行を終えた華岡青洲は、現代漢方の起源といわれる「古方」を学ぶ一方、オランダ流外科を修めるなど、最先端の医療技術を身につけました。

彼が掲げる信念は、ひとりでも多くの患者を救うこと。しかし、当時の医療では、大掛かりな手術は患者への負担が大きいことから非常に困難なものでした。

華岡青洲が、この問題を解決する糸口として注目したのが「麻酔」です。

母と妻の選択

華岡青洲が開発した麻酔方法は、曼陀羅華(別名:チョウセンアサガオ)など数種類の薬草を配合した麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を内服するというものでした。

華岡青洲は「通仙散(つうせんさん)」の開発に幾度とない動物実験を繰り返し、母・於継と妻・加恵の協力による人体実験を行っています。

2ページ目 母・於継と妻・加恵は麻酔開発の協力を申し出

 

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