これはえげつな!!花山天皇が母と娘それぞれに生ませた皇子たち【光る君へ】
NHK大河ドラマ「光る君へ」皆さんも楽しんでいますか?
劇中で、師貞親王(花山天皇)が「母親と娘を同時に抱いていたら、手応えも似ていてしまいにはどっちがどっちか分からなくなった」なんて話をしていました。
何ともえげつないエピソードながら、これは一部実話なのです。
厳密には花山天皇が出家した後の話なのですが……という訳で、今回は花山天皇が母娘それぞれに生ませた皇子たちの生涯をたどってみましょう。
※関連記事:花山天皇の女御(おんな)は早逝した藤原忯子だけじゃなかった!それぞれの生涯をたどる【光る君へ】
17歳で皇位に就き、様々な政治改革に乗り出した花山天皇(師貞親王)。しかし最愛の女御・藤原忯子(しし/よしこ)を喪ったショックで出家・引退してしまいます。[caption id="at…
※出家しているので厳密には花山「法皇」ですが、分かりやすさの都合上、花山天皇で統一します。
まずは人間関係・家系図を整理
今回の話は人間関係がややこしいので、まず整理しておきましょう。
- 花山天皇
第65代天皇陛下。 - 冷泉天皇
第63代天皇陛下。花山天皇の父親。 - 中務(なかつかさ)
平祐之の娘で平祐忠の妻。後に花山天皇の愛妾となる。 - 平平子(たいらの へいし/ひらこ)
平祐忠と中務の娘。母の中務と同時期に花山天皇の愛妾となる。 - 平祐之(すけゆき)
中務の父親。身分が低いこと以外は詳細不明。 - 平祐忠(すけただ)
中務の夫で平子の父親。中務と死別か離婚したものと考えられる。 - 清仁親王(きよひとしんのう)
中務が生んだ花山天皇の第一皇子。後ほど詳解。 - 昭登親王(あきなりしんのう)
平子が生んだ花山天皇の第二皇子。後ほど詳解。
これだけでも、家系図がなかなかカオスになりますね。
ひとまずは以上を踏まえて、二人の皇子を紹介していきましょう。