虫けらはお前だ!唸る鉄拳に父の高笑い…大河ドラマ「光る君へ」2月4日放送の重要トピックを振り返り!:5ページ目
藤原寧子(右大将道綱母)と残念な子・藤原道綱
平安貴族の例にもれず、兼家にも側室がおり、それぞれ子供を生んでいました。
その一人が今回初登場の藤原寧子(この名前は創作)とその一人息子・藤原道綱です。
劇中で明るく無邪気に振る舞う道綱と、その将来を案じて兼家に力添えを懇願する寧子。見ているだけで胸が痛くなります。
ここで公式サイトの人物紹介を見ておきましょう。
道綱の母 藤原 寧子(ふじわらのやすこ)
財前 直見(ざいぜん・なおみ)
藤原兼家の妾(しょう)。一人息子の道綱を溺愛している。和歌にたけており、兼家との日々を『蜻蛉日記(かげろうにっき)』として残した、才色兼備の女性。まひろ(紫式部)も幼いころから、『蜻蛉日記』を読みこんでいる。
道長の異母兄 藤原 道綱(ふじわらのみちつな)
上地 雄輔(かみじ・ゆうすけ)
道長の異腹の兄。知性豊かな母を持つが、本人は一向に才に恵まれず、父の兼家からは、嫡妻の息子たちより格段に軽く扱われている。性格は明るくお人よしで、憎めないところもある。
……ちなみに実際の寧子はこんな丁重?には扱われておらず、たまにアプローチがあっても素直に喜べない複雑な心情が『蜻蛉日記』に記されています。
本作設定では、まひろが『蜻蛉日記』愛読者という設定ですが、当時の人々が自分日記を出版する≒広く公開する習慣があったのでしょうか。
死後に知られるならともかく、生きている内にそんなものが出回ったら、恥ずかしすぎて死んでしまうかも知れませんね。
そして残念な子・藤原道綱……藤原実資は「一文不通(文章の一つも書けない物知らず)」「いい歳をして、自分の名前しか漢字を読み書きできない」など酷評していました。
母・寧子から見ても「おっとりして、大人しすぎる」など意欲の低さを案じているほどです。
ただ弓は達者で、宮中で催された弓術大会で道長チームを相手に引き分ける貢献をしました。
また、和泉式部などは和歌のやりとりを通じて「あはれを知る人」と決して悪くない評価です。
これからどんな活躍を見せてくれるのか、応援したくなりますね!