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「あけましておめでとうございます」という挨拶、実は人ではなく年神様に対しての言葉だった

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鏡餅は魂の依り代

また鏡餅はその形から神道の神鏡にも通じ、家に迎えた祖霊神の魂が宿る依り代とされています。お年玉は本来「年魂」とも表し、この魂の宿った餅をご神体として雑煮として食べ、自分の体に取り入れるという行為のことでした。

このお餅がお金に変わったのは、昭和30年代後半の高度経済成長期の都市部を中心に主流になっていったようです。

筆者が子供の時は札ではなく五百円玉など硬貨ばかりでした。もしかしたら丸い形が鏡餅の代わりだったのかもしれませんね。
農耕民族であること、祖先の霊を神として崇めていたこと、お正月はこの2つを特に強く感じられる行事なのですね。このことを知ると、震災から始まってしまった日本ですが、めでたくないから挨拶しない、というのはちょっと違うことがわかります。

これからも心の中でしっかりと年神様を迎え「おめでとうございます、見守りください」と挨拶したいものです。

参考:紀文陰陽道の本(学研)など

 

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