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【国際女性デー】大正9年、25歳の若さで日本初の女性校長に就任した「鳥原ツル」

【国際女性デー】大正9年、25歳の若さで日本初の女性校長に就任した「鳥原ツル」

※本日3月8日は国際女性デー。1904年3月8日にアメリカの女性労働者が婦人参政権要求のデモを起こし、これをきっかけに、3月8日を女性の政治的自由と平等のための記念日としたのが始まりです。

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日本の小学校で初めて女性の校長が誕生したのは、1920(大正9)年7月3日のこと。宮崎市の大淀町立古城尋常小学校(現宮崎市立古城小学校)の校長に就任した鳥原ツルという教師でした。

当時25歳の若さ。1872(明治5)年に、はじめて学制が公布されてから約50年後のことでした。当時の古城尋常小学校は、児童120名。教師は計4名。男性教諭は1名のみだったそうです。

その他、1925年に山梨県で堀水ためよが、楠甫尋常高等小学校校長に。佐野あきが、平林尋常小学校校長に。そして、田中松のが、吉沢尋常高等小学校校長に、それぞれ就任しています。

そして東京でもようやく、1931年に、木内キヤウ(きょう)が、初めて尋常小学校長に就任しました。

当時は、女性運動が盛んになってきた頃で、前年には、私立大学が女子学生の受け入れを発表。早稲田・慶応がいち早く女子を入学させました。また明治9(1876)年3月には、平塚明子(雷鳥)・市川房枝らが発起人となって、新婦人協会を発足させ、秋には「女性同盟」を創刊しています。女性校長も、こうした流れの中で登場したと考えられます。

2ページ目 中学校の女性校長の登場は昭和22年

 

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