この怪しげな実験装置をご存じですか?
これは「エレクトロ・カルチャー」と言う、大氣中に存在するエネルギーを土や植物に取り込むことができるといわれる道具。1749年にアッベ・ノレットという人が提唱した方法だそうです。
木、銅、亜鉛、真鍮などの材料で作ったアンテナを庭や土壌、農場に設置すると、害虫の減少、土壌の改良、収穫量の増加につながるとのこと。
…と、上記のことは筆者にも科学的根拠はよくわかりませんが、たまたまエレクトロ・カルチャーを見て、なぜ雷を「稲妻」と呼ぶのだろうと連想したわけです(導入が長くてすみません)。
雷のなる時期と稲作が紐づけられた
辞書で調べると、稲が実る(旧暦の)夏から秋のはじめにかけて雨と雷がよく発生したため、雷の光が稲を育てるという信仰から生まれた、とあります。
そのため雷を「稲の『つま(=配偶者)』」と解し、「稲妻」(いなづま)、あるいは「稲光」(いなびかり)などと呼ぶようになったといわれています。日本書紀には、「雷電(イナツルヒ)」と記されており、古来から稲と雷の関係を我々日本人が感じていた様子がうかがえます。
実は、しめ縄に付いている紙垂(しで)が雷の形をしているのはそういう訳で、紙を雷型にすることで、豊作を願う祈りが込められているのです。
ちなみに横にわたしたねじった縄は雲を、垂れ下がった藁束は雨を表しているとか。ものすごく自然に密着した象徴だったのですね!