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好きな男に大金を貢ぐ!江戸時代の買春システム「役者買い」に大奥の女中も病みつきに【前編】:2ページ目
大奥お女中の役者買い
役者との色恋沙汰にはまっていたのは、花柳界の芸妓だけではありません。たとえば、江戸幕府6代将軍・徳川家宣の側室で、7代将軍徳川家継の生母「月光院」に仕えていた大奥の女中・江島……といえば、歌舞伎役者相手に繰り広げた一大スキャンダル「江島生島事件」が有名です。
大奥のダークサイド…歌舞伎役者との密通を疑われ流罪となった江戸城大奥の女中「江島」
ある日、墓参に出かけた江島はお連れの女中たちと一緒に人気役者・生島真五郎の初春興行を鑑賞。貸切席にて仕出し弁当と酒を振る舞い、おおいに羽目を外して盛り上がったそう。結果、大奥の門限を破ってしまったことをきっかけに、江島が生島真五郎に惚れ込み「密通」していると噂が広がってしまったのです。
ところが、江島は厳しい尋問にも屈せず二人の男女関係を否定。真実ははっきりしないまま、江島は高遠藩・内藤清枚へお預け、生島は遠島、関わりがあったとされる多くの人々が罰せされてしまいました。
のちに、これは意図的に仕組まれた陰謀だったという話がでてきましたが、当時はスキャンダルが一人歩きし錦絵になったり歌舞伎の題材になったりと話がどんどん膨らんでいったそうです。
ただし、江島ならずとも、普段は厳しい規律の中で生活している大奥のお女中が、密かに人気の役者と密会する「役者買い」は実際、頻繁に行われていました。
【後編】では、「役者買い」のように表向きはほかの仕事に見せかけて、実は女性客に「色」を仕掛けて体を売る……そんな裏の性愛家業をご紹介します。
※【後編】はこちらから↓
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