- No.171猫のノミ取りついでに売春?少年との性愛「陰間茶屋」には女性客も!江戸時代の買春システム【後編】
- No.170好きな男に大金を貢ぐ!江戸時代の買春システム「役者買い」に大奥の女中も病みつきに【前編】
- No.169江戸時代のレンタル屋はなんと「ふんどし」も貸していた!質屋では汚れたふんどしで金借りOK
「江戸時代は平和」だって?そんなの大間違い!現代に通じる悪党らの卑劣な詐欺事件【前編】:2ページ目
2ページ目: 1 2
チームを組んでシステム化した詐欺グループ
江戸時代後期、儒学者であり「経営コンサルタントの先駆け」とも評される海保青陵(かいほせいりょう)という人がいました。
その海保が、加賀藩藩士のために執筆した『東贐(あずまのはなむけ)』という江戸の食・言葉・生活環境・風俗・犯罪事情を詳しく書いた書物があります。
その中で紹介されているのが「あらかせぎ」と呼ばれる犯罪集団。
「数人の無法者が道でわざと通行人にぶつかって難癖を付け、懐のお金や櫛などを奪う」という犯罪が紹介されています。
そして、それらの強奪したものは次々仲間の手に渡り、もしぶつかった当人をお縄にしても証拠はなく追及を逃れられる……というシステム。
現代の集団スリや、「かけ子」「受け子」など分業になっている詐欺の手口と同じです。
「あらかせぎ」という言葉は「手段を選ばずに一気に大金を稼ぐこと」という意味で一般的ですが、「力ずくで乱暴に人の金品を奪い取る人間」という意味もあります。
巧妙に人を騙して金品を奪う、そんな卑劣な犯罪はITというツールがなくても、江戸時代から存在していました。
【後編】でも引き続き「まるで現代と同じじゃないか!」と驚くような江戸時代の「詐欺」をご紹介します。
ページ: 1 2
バックナンバー
- No.171猫のノミ取りついでに売春?少年との性愛「陰間茶屋」には女性客も!江戸時代の買春システム【後編】
- No.170好きな男に大金を貢ぐ!江戸時代の買春システム「役者買い」に大奥の女中も病みつきに【前編】
- No.169江戸時代のレンタル屋はなんと「ふんどし」も貸していた!質屋では汚れたふんどしで金借りOK
- No.168「江戸時代は平和」だって?そんなの大間違い!現代に通じる悪党らの卑劣な詐欺事件【後編】
- No.167「江戸時代は平和」だって?そんなの大間違い!現代に通じる悪党らの卑劣な詐欺事件【前編】