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【朝ドラ らんまん】要潤演じる田邊彰久のモデル!東京大学理学部の初代教授・矢田部良吉の生涯③

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先進的な女子教育、国の基事件によって頓挫する…

明治201887)年、良吉は大日本教育会において、女子教育の重要性において演説。『東洋学芸雑誌』に掲載されるほど、周囲から注目されていました。

明治221889)年には、良吉が中心となって女子教育の雑誌『國の基(くにのもとい)』を発刊。広く支持を集めるべく運動しています。

しかし良吉の西洋主義的な考えは、周囲からあまり理解されていなかったようです。

同年4月、『改進新聞』において小説「濁世」が掲載。良吉の私生活を揶揄しつつ、女学校の腐敗を糾弾していました。

良吉は「濁世」の連載に激怒して新聞社を名誉毀損で訴え、新聞社から謝罪文を出させています。

さらに同年、教頭の能勢栄が『國の基』で「文学士か或いは理学士以外の男性には嫁ぐべきではない」と論述。女学校に対する批判を巻き起こします。

翌明治231890)年、良吉と能勢らは免職。東京高等女学校も廃止されることとなりました。

 

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