風魔小太郎とは何者だったのか?北条家に仕えた謎の集団「風魔忍軍」の活躍とその末路
「風魔小太郎」とは何者か
戦国時代に活躍したことで有名な「風魔一族」や「風魔忍軍」、そして「風魔小太郎」については、名前だけでも聞いたことがある人は多いと思います。とにかく名前がカッコよく、一度見聞きしたら忘れられないインパクトの強さです。
さて、その棟梁だったとされ、今でも漫画などのメディアで使われることが多いビッグネーム「風魔小太郎」ですが、実はそのような名前を持つ個人は歴史上、存在しません。どういうことでしょうか。
風魔一族もしくは風魔忍軍は、相模国を治めていた北条家に仕えていました。相模国は現在の神奈川県ですね。
伝説によると、風魔一族の騎馬技術は素晴らしいもので、それを見た北条早雲がスカウトしたといわれています。
そして、この風魔一族の頭領が代々名乗っていた名前が「風魔小太郎」だったのです。
つまり「風魔小太郎」という名前には必ず「○代目」という肩書が頭につき、歴史上その名を持つ人物は複数人いたということですが、中でも特に有名なのが五代目です。
五代目の風魔小太郎は、北条氏政・氏直の時代に仕えた人物で、ここで小太郎は一族もろとも大活躍をし、一日本史上に名を残すことになりました。
彼は身長2メートルを越す大男で声も大変大きく、黒髭を生やしており、その口からは牙まで生えていたといいます。ぜんぜん「小太郎」という感じじゃないですね。三国志に出てくる豪傑みたいです。
おそらく、多くの人が風魔小太郎という名前を聞いて真っ先に頭に浮かぶイメージは、この人物のものでしょう。
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