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「鎌倉殿の13人」小四郎は無念にございます…時政・りくと今生の別れ。第38回放送「時を継ぐ者」振り返り

「鎌倉殿の13人」小四郎は無念にございます…時政・りくと今生の別れ。第38回放送「時を継ぐ者」振り返り

和田義盛の扱いについて

さて、勢い込んで実朝の救出へ殴り込んだ和田義盛(演:横田栄司)。しかし今回も「(実朝に対して、出家する起請文を)書いちゃいなさい!」と軽はずみに言ってみたり、時政からの大事な伝言を忘れてしまったりと、残念な扱いが続きます。

※ちなみに「起請文なんて破ってしまえばいい」という言動は後に義盛自身へブーメランとなって返ってきます。覚えておいて下さい。

(殺伐とした展開において、その抜けぶりが視聴者の癒しともなってはいますが、そこまで和田殿をピエロにしなくても……やはり残念です)

冒頭、三浦義村(演:山本耕史)に「判らなくていいから、黙って俺に従っていろ」と言われた場面は、他人事ながら正直腹が立ちました。

確かに義村は三浦一族の棟梁ですが、この時点で義盛は一族の長老。義村とは親子ほども違います(この対立が後の裏切りにつながるのでした)。

やはり義盛も軽んじられていることを肌で感じて振り切りますが、恐らく義村はそこまで織り込んでいたのでしょう。

また、今回実朝から「武衛とは兵衛佐のことであって、羽林(うりん)である自分を呼ぶのに相応しくない」ことを教わりました。

羽林とは近衛府(このゑふ、こんゑふ)の唐名で、実朝は元久2年(1205年)1月29日付で右近衛権中将(うこのゑごんのちゅうじょう)となっています。

「行きましょう、ウリン!」

新しい言葉を覚えたために、大事な伝言を忘れてしまった義盛。次回からウリン!ウリン!と賑やかになるのでしょうか。

3ページ目 「俺の女になれ」刺客すら口説かずにいられない平六

 

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