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ロンドン留学769日が夏目漱石に残したもの 〜小説家としての人生にも影響

ロンドン留学769日が夏目漱石に残したもの 〜小説家としての人生にも影響:2ページ目

厳しい生活が続く

夏目漱石は、なかなかイギリスの生活になじめなかったようです。英語教師をしていた彼の英語は現地では通じず、また録音機器も未発達で、ネイティブの発音を学ぶのは困難でした。

さらに、年間1800円をもらっていましたが、ほとんどを本代にあてていたため、生活は貧しかったといいます。部屋から一歩も出なくなってしまったとも。

漱石が下した、とある決心

漱石は、「根本的に文学とは如何なるものぞと云へる問題を解釈せんと決心」します。

日本でこれまで学んできた漢文と、英文学との違いに気づいた彼の、大きな決心です。これが、彼の文学の道を花開かせることになりました。その後、人との接触を絶ち、ひたすら現地の本を読みふけったといいます。

そして、日本に帰国後、「小説を書いてみないか?」と知人からすすめられ、『吾輩は猫である』を執筆します。その後、『坊ちゃん』などを発表し、小説家としての地位を確立していきました。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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