「鎌倉殿の13人」がんばる実朝、苦悩する義時、そこへ近づく“第3の女”のえ…第34回放送「理想の結婚」振り返り:5ページ目
次週・第35回放送「苦い盃」
さて、次週はいよいよ京都から鎌倉へやってきた坊門姫と実朝が結婚。本作の役名は千世、千は千幡(実朝の幼名)からでしょうか、短くも幸せな夫婦生活を願うばかりです。
京都で政範が毒殺?されたシーンが回想され、ここに朝雅と重保の口論を持ってくるのでしょう。
「軍勢を動かせねぇってのか」
これはついに重忠の討伐を決意した時政が、反対する義時・時房(演:瀬戸康史)に凄んでいるものと思われます。
重忠「執権殿の狙いはそこなのだ」
義村「次郎(重忠)を甘く見るな」
政子「戦にしてはなりませんよ」
「食い止めましょう」
果たして義時たちは、畠山一族との戦を回避できるのか……一縷の望みに賭けたいところです。
※参考文献:
- 清水亮『中世武士 畠山重忠 秩父平氏の嫡流』吉川弘文館、2018年10月
- 永井晋『鎌倉幕府の転換点 『吾妻鏡』を読みなおす』日本放送出版協会、2000年12月
- 野口実『源氏と坂東武士』吉川弘文館、2007年7月