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「鎌倉殿の13人」源義高への愛を貫いたまま大姫は…第24回放送「変わらぬ人」予習

「鎌倉殿の13人」源義高への愛を貫いたまま大姫は…第24回放送「変わらぬ人」予習:2ページ目

10年越しに3度目の縁談が来るも……

それから10年の歳月が経った建久5年(1194年)8月18日。頼朝は大姫の体調がよさげな頃合いを見計らって、甥の一条高能(演:木戸邑弥。頼朝の姉妹の子)との縁談を持ちかけました。

「あの、そろそろ新しい恋に踏み出してもいいんじゃないかな……」

政子を通じて伝えたところ、大姫は激怒。かの有名な「身投げ発言」を浴びせます。

……及如然之儀者。可沈身於深淵之由被申云々。是猶御懷舊之故歟云々。……

※『吾妻鏡』建久5年(1194年)8月18日条

【意訳】「もし無理やり結婚させると言うなら、私は身投げして貞操をまっとうします!」……まだ義高のことを思い続けているのだとか。

これを聞いた一条高能は申し訳なく思い、女官を通じて縁談を辞退したのでした。

しかし頼朝はまだ諦めておらず、閏8月1日に三浦半島への小旅行へ大姫と高能を同行させています。

「ホラ、若い二人でじっくり話し合ってごらんよ。昔から『馬には乗ってみよ、人には添うてみよ』って言うじゃないか……はは、ハハハ……」

「……ごめんなさいね。うちの父、言い出したら聞かないから……」

「いえ。こちらこそ申し訳ありません」

その後、高能は多くの妻を得て子宝に恵まれたものの、建久9年(1198年)9月17日に23歳で亡くなったのでした。

3ページ目 大姫、亡くなる

 

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