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「鎌倉殿の13人」北条と比企の対立、謀叛に利用される曽我兄弟の仇討ち…第22回「義時の生きる道」振り返り

「鎌倉殿の13人」北条と比企の対立、謀叛に利用される曽我兄弟の仇討ち…第22回「義時の生きる道」振り返り:3ページ目

御家人たちの謀叛再び

鎌倉殿は文官ばかりを重んじて、武士たちを軽んじている。そんな不満がそこかしこで見られていました。

それを察して御家人たちの酒席に加わる大江広元(演:栗原英雄)、都落ちとバカにしていた京童たちを見返せた……と上手く取り入る様子は流石です。

さて、義時たちとは別に集まっているのは……以前も謀叛を企んだ老将たち。

岡崎義実(演:たかお鷹)、三浦義澄(演:佐藤B作)、千葉介常胤(演:岡本信人)、土肥実平(演:阿南健治)……らの愚痴を聞いている蒲殿こと源範頼(演:迫田孝也)と比企能員。

今回メインで息巻いていたのは義実と義澄。常胤は先週に引き続き、酔っ払って「九郎殿は強かった……」と寝言を洩らすばかり、実平は前回で懲りた様子がうかがえました。

戦いはもちろん、上洛するにもカネがかかる。なのにいくら頑張っても所領は増えないし報われもしない……そんな不満を、範頼は懸命になだめます。

しかし義実は源平合戦の序盤で第一線を退き(奥州征伐には従軍)、義澄は建久元年(1190年)の上洛に際して右兵衛尉の官職を授かった時、これを「若い者にやる気を出させよう」と三浦義村(演:山本耕史)に譲りました。

後から文句を垂れるくらいなら、いいカッコしなさんなと思ってしまいます。かつて敵対していた畠山重忠(演:中川大志)を赦すなど人格者として名高い義澄の口からつまらない不満を聞くのは、非常に残念でなりません。

ちなみに『吾妻鏡』だと義実は建久4年(1193年)8月24日に宿老の大庭平太景義(おおば へいたかげよし。大庭景親の兄)と共に出家。

そこには「特に理由はないが、年老いたため予ての念願を遂げるため(雖無殊所存。各依年齢之衰老。蒙御免。遂素懷畢云々)」とあります。

しかしあえて「特に理由はない」などと書いているのは不自然であり、実は富士の巻狩り(曽我兄弟の仇討ち)で何らかの策謀を企んでいたとも言われます。大河ドラマではその説を採ったのでしょう。

それにしても酔っ払ってくだを巻く常胤、いいカッコして後から文句を垂れる義澄、そして謀叛で晩節を穢してしまう義実……ドラマの演出としても、彼らに対するフォローもいただけると、ファンとしては嬉しいです。

4ページ目 曽我兄弟の仇討ち、時政は勧めていたけど……

 

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