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「鎌倉殿の13人」北条と比企の対立、謀叛に利用される曽我兄弟の仇討ち…第22回「義時の生きる道」振り返り

「鎌倉殿の13人」北条と比企の対立、謀叛に利用される曽我兄弟の仇討ち…第22回「義時の生きる道」振り返り

子供たちの世話に追われる義時、久しぶりに姉弟の時間

亡き八重(演:新垣結衣)が預かっていた孤児たちの世話をすることで、悲しみを紛らわそうと奔走する義時。烏帽子まで脱げちゃってもうてんやわんや。

「やればできる!」笑顔で子供たちを励ましていた仁田忠常(演:高岸宏行)でさえ、投げ出してしまう始末……そこへやって来たのが下女に扮した政子(演:小池栄子)。

子供たちの世話をしていると、自分の子供時代を思い出す……何かにつけて弟の首を絞めていたという政子。理由はわかりませんが、何だかその情景が目に浮かびます。

昔の着物を引っ張り出してくるくる回って見せる政子、御台所の堅苦しいご身分よりも、こっちの方が楽しそうで何よりです。

以前に「我らはもう、かつての我らではない」と言った義時でしたが、やはり家族同士は気楽が一番というもの。

少し気が楽になったのか、孤児たちは引き取り手を捜して金剛(演:森優理斗)の教育と御家人としての使命に専念していく道に復帰しつつあります。

鶴丸(演:佐藤遥灯)との友情、そして弥九郎(演:渡部澪音)との仲直りなど、金剛の成長が楽しみですね。

比企と北条の対立、たらい回しにされる比奈

建久3年(1192年)8月9日、政子の次男となる千幡(源実朝)が誕生。その乳母父として阿野全成(演:新納慎也)と実衣(演:宮澤エマ)夫婦が選ばれますが、全成は何だか不満顔。

「(乳母父となることが吉と出たが)私の占いが半々しか当たらないのは知っているだろう!」

それって占いの意味がないんじゃ……祈祷にいたっては効果のあった例しがない、とまでは言わなかった実衣さんは偉いです。

冗談はさておき、千幡の誕生によって相対的に嫡男の地位がゆらぐ長男の万寿(源頼家)。その乳母父である比企能員(演:佐藤二朗)と(演:堀内敬子)との確執が深まってしまいます。

比企の地位をより安泰にするため、能員は姪っ子の比奈(演:堀田真由。姫の前)を頼朝の側室にあてがおうとしますが、政子に阻まれて失敗。

義時の後妻にしようと思っていたんだ……頼朝は何とか切り抜けたものの、義時にとりあえずその気はない様子。たらい回しにされて、ちょっと気の毒ですね。

『吾妻鏡』などでは義時が一目惚れ、フラれてもフラれてもしつこくアプローチを続けた結果、頼朝の仲立ちで正室に迎える姫の前。

いずれ結婚するのでしょうが、果たして彼女と義時は北条と比企の架け橋となれるのでしょうか。

3ページ目 御家人たちの謀叛再び

 

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