春画のエロさに幕末の異人も腰抜かす!ペリーも激怒した江戸時代ニッポンの”性”のおおらかさ
あまりにも詳細に描きすぎ&誇張されすぎて、現代の日本人からみても困惑してしまう春画。(春画とは性描写を含んだ浮世絵のことで、性描写の中にもユーモアや芸術性を見ることができる作品も少なくありません。)
幕末の異人たちの困惑っぷりは、私たちの衝撃以上のものがありました。
そんなもの見せちゃダメ!勝海舟がアメリカで叱られる
勝海舟は咸臨丸で1860年アメリカへ渡りました。
サンフランシスコの港について数日後、なぜか裁判所から呼び出しを食らいます。おたくの水兵を罰すべしと命令されますが、その理由はなんと「貴婦人に春画を見せたから」。
水兵がからかうって見せたのかはわかりませんが、西洋での絵画は神々や宗教に基づいたものや風景画や肖像画が伝統なので、春画は卒倒レベルの衝撃だったでしょう。
しかしここからの顛末が面白く、海舟が証拠として見せられた春画を持って帰ろうとすると裁判官に呼び止められ、貴婦人が実は興味津々で欲しがっているから、個人的に金を出すのでそれを譲ってくれと相談されます。
海舟も内心「ただ春画が欲しかっただけか、このメリケンめ」と思ったようですが、それで事なきを得たようです。
ペリーは米水兵に春画を売るな!と激怒
開国を巡り政府とペリーが激烈な交渉を勧めているとき、細かな件でも論争になりました。
日本側の外交官・林復斎が、ペリー側の士官があるお寺に聖書を置いて行ったことを批判して「この国でキリスト教を布教する気か」というと、ペリーは「日本人が春画を水兵に与えたり、ボートに投げ込んだりする方がよっぽど悪質だ」と言い返したそうな。
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黒船だ―!とてんやわんやに江戸を逃げ出した庶民も多かったと言いますが、小舟に乗って春画を売りに行く商魂たくましい人物もいたようで。
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