裏切られて憎さ百倍…都を追われる源義経が詠んだ源頼朝への恨み節【鎌倉殿の13人】
壇ノ浦に平家を滅ぼし、源氏の天下をもたらした源義経(演:菅田将暉)。その天才的な活躍はひとえに兄である源頼朝(演:大泉洋)に喜んで欲しかったためですが、あまりの強さに警戒されてしまいます。
すれ違いの末に再会を果たせず、京都へ帰った義経は叔父・源行家(演:杉本哲太)にそそのかされて後白河法皇(演:西田敏行)に頼朝追討の宣旨を求めました。
かくして兄と決別し、謀叛を起こした義経。しかし頼朝が本気の対決姿勢を見せたところ、あっけなく都落ち。頼朝の怒りを恐れた後白河法皇は元より、言い出しっぺの行家にまで見捨てられてしまいます。
最初は九州へ逃げようとしたところ暴風雨で出航を断念、やむなくかつて保護してくれた奥州の藤原秀衡(演:田中泯)を頼るのでした。
義経の恨み節、その死を惜しむ人々の声
さて、頼朝の追手から逃げのびる道中、義経は一首詠んだと言います。
思うより 友を失う 源の
家には主 あるべくもなし【意訳】疑いの思いにとらわれ、証拠もなく親族や盟友の粛清を続ける源=頼朝の家には、やがて主どころか誰もいなくなってしまうだろうよ!
生まれてすぐに父を喪い、母や兄たちとも生き別れて肉親の愛情に飢えていた義経が、誰よりも敬慕した兄・頼朝。
その想いを裏切られて憎さ百倍、義経の悔しさがにじみ出ています。
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