「鎌倉殿の13人」処刑を命じられる義時。源義高の運命やいかに…第17回放送「助命と宿命」予習:2ページ目
どうかご無事で……大姫の願いも虚しく
その一方で、義高の「影武者」として信濃国からつき従ってきた海野幸氏(演:加部亜門)が義高の寝所に入ります。
【鎌倉殿の13人】源義高は女装し脱出!決死の覚悟で身代わりになった海野幸氏の活躍ぶり
「ふむ……冠者殿はお休みのようじゃな」
同い年で背格好も似ていたのでしょう。人の気配がある≒義高はまだ逃げていないと見張りの御家人たちも油断していました。
でも、そんなの翌朝にはバレるんじゃ……と思ったら、夜が明けてからも幸氏はひとりで双六遊びを始めました。
第15回「足固めの儀式」で、梶原景時(演:中村獅童)と上総介広常(演:佐藤浩市)がプレイしていたあのゲーム。現代のバックギャモンに近いルールのようです。
いつも義高がそうしていたから、日中一杯はバレなかったとか……しかし朝から晩までずっと一人でサイコロを振り続けるのは、いくら主君(義高)のためとは言ってもかなりしんどかったのではないでしょうか。
また、義高も日ごろはかなり「ぼっち」だったのではないかと心配してしまいます(独り時間を楽しめるタイプだったのかも)。
ともあれ、そんな猿芝居も夜になればさすがにバレて、義高の脱走が発覚。頼朝は激しく忿怒して幸氏を捕らえて投獄しました。
「者ども、冠者殿が逃げたぞ……必ずや木曽殿の怨みを晴らすべく、この鎌倉へ仇なすことは必定!ただちに捕らえよ。抗うならば生死は問わぬ!」
頼朝の命により「待ってました」とばかり堀藤次親家(ほり とうじちかいえ)が方々へ軍勢を繰り出します。
「あぁ、どうかご無事で……」
大姫たちの必死な願いもむなしく、義高は入間河原(現:埼玉県狭山市)まで逃げたところで親家の郎従・藤内光澄(とうない みつずみ)によって討たれてしまいました。
「このことは、くれぐれも内密にせよ……」
大姫にショックを与えぬよう配慮したつもりでしたが、人の口に戸は立てられぬもの。間もなく義高の死を知ってしまった大姫は、水さえ飲めぬほどに衰弱してしまいます。
「冠者殿を討つに当たって、御心苦しいこともあったでしょう。しかし、姫に配慮のなかったあの男は許せませぬ!」
愛娘の痛ましい様子に政子は大激怒。頼朝に詰め寄った結果、6月27日に藤内光澄を梟首(きょうしゅ。さらし首)に処させたのでした。