「鎌倉殿の13人」義仲の最期、開花する義経の軍略…第16回放送「伝説の幕開け」振り返り:3ページ目
父となった義時と義村
金剛(後の北条泰時)が産まれたことで、ますます奉公に励む江間小四郎義時(演:小栗旬)。
命名は頼朝にしてもらったんですね。義時父子に対する期待が込められているようです。
まだまだ父には及ばずながら御家人たちの間を取り持ち、そして鎌倉殿との橋渡しを務めるべく、義時は奮闘していきます。
また赤子と言えば、三浦義村(演:山本耕史)がいきなり子供(名前は初)を抱えており、その母親は「訳あり」で「すぐに死んだ」とのこと。
初(はつ)という名前から長女(初めて生まれた女児)のようですが(あえて男の子に女性名をつけて魔除けにした可能性も考えられますが)、その辺りはおいおい分かってくるでしょう。
義村の長男であれば三浦朝村(ともむら。生年不詳)か、次男の三浦泰村(やすむら)が元暦元年(1184年)に生まれている説もあるため、あくまでも「その母親」との間における最初の子である可能性もあります。
もしかして、母親はフェイドアウトした亀(演:江口のりこ)かも知れませんね。かねて伏線は張られていたし、もしそうなら義村は「頼朝を超えた」のでしょうか。
また、義村が初を八重(演:新垣結衣)に預けたのは金剛君と将来的な絡みを持たせる可能性も考えられます。
次週放送の第17回「助命と宿命」
木曽義仲の最期から一ノ谷まで、一気に駆け抜けた第16回。他にも見どころが多く、目が離せませんね。
さて、次週放送の第17回は「助命と宿命」。サブタイトルは、人質にとっていた源義高の助命と、避けられぬ宿命(要するに死)を意味するのでしょう。
予告編で義高の処刑を命じられていた義時ですが、本当に手を下してしまうのでしょうか?
胃の重い日々が続く三谷ドラマ。でも、これからの展開が気になって仕方ありませんね!
※参考文献:
- 『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』NHK出版、2022年1月
- 『NHK2022年大河ドラマ 鎌倉殿の13人 完全読本』産経新聞出版、2022年1月